安藤抄苗(あんどう さなえ)

 

PEPerson Kids&Youths 元事業統括マネージャー 

 

立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了 

 

保育士

東京モンテッソーリ教育研究所モンテッソーリ教育教員コース修了

プレネイタルヨガインストラクター(マタニティヨガ) 

東京・千葉の保育園・学童勤務を経てPEPerson Kids&Youthsのマネージャー

 

「忘れられない大切な言葉」

 新米保育士として忙しく働いていたとき、ある子どものお父さんからいただいた言葉があります。『我われ親は子どもに明るく素直に育ってほしいと願うものです。先生には、その方向に子どもを導く明るさ、情熱、そして真正面から子どもに相対する強さがあると思います。子ども教育のスペシャリスト目指してがんばってください。』新米保育士のわたしにとって、嬉しく励みになりました。ライフワークとして子どもの成長に関わる仕事をしていくと決意をさせてくれた言葉となりました。

 

「今必要な環境を作る」こと、そして小さな言葉がけの魔法

 「ただいま〜!」と元気な声で帰ってくる小学生。だけれど、頑張って5時間、6時間の授業を受けて、心はヘトヘトになって帰ってくるのが実情です。そこから始まる放課後タイム。子どもたちがその放課後を気持ち良く前向きに過ごせるかの鍵は、あらかじめ準備された室内環境・活動準備と 適切な言葉がけとタイミングにあると思っています。

 1年生の夏休みが終わる頃になると、ランドセルの扱いにも慣れ、がくどうプラスで宿題に取り組む習慣がつき、身の回りのことは自分でできるし、自分が何をしなけれなばらないかがわかるようになります。でもちょっと疲れている顔や、あぁ遊びたい遊びたい遊びたいと心で叫ぶ声がちらほら顔を覗かせ、学年が上がると宿題の量も増えてすこし後回しにしたい気持ちにもなっています。そんな時、子どもたちの過ごすお部屋お環境に変化をつけたり、入室からの動線をわかりやすく整理したり、小さなイベントを日常に組み込んで落ち着いた環境で過ごせるように配慮するようにしています。例えば、◯オススメの本に注目が行くように、手に取りやすい場所を探して小さなオススメポイントを書いた紙を添えておく、◯すこし乱雑にランドセルを机に乗せる子には、机に水を入れて小さな花を生けた花瓶を置き、水がこぼれないような力加減を意識できるようにする、◯イベントとして、いつもやっていることができているだけでもらえるシールとそのシールで楽しめるイベントを企画し、モチベーションを保ちながら過ごせる仕組みを取り入れてみる、など。あれやった?これやった?と大人が子どもに尋ねるばかりでは、「(自分のしなきゃならないことは)わかってる!」と思っている小学生の心に響きません。私は、小学生自らの気づきを促す環境設定を作る楽しさをモンテッソーリから学び、がくどうプラスの現場で実践し、スタッフと共有することを楽しく感じます。

また、そんな「わかってる!」つもりの小学生に、やってもらいたいこと(手洗い、身の回りの整理、宿題、姿勢、鉛筆の持ち方、集中すること、後片付けなど)をわかりやすく、気持ち良くやってもらうかの鍵は、小さな言葉がけとそのタイミングにあると考えています。例えて言うことが難しいのですが、ポイントは言葉は心に伝えること、次にやることを短くわかりやすく、良いところや得意とすることを言葉でくすぐるなど。言葉がけとタイミングは、がくどうプラスのスタッフもその魔法に驚き、すぐに取り入れ実践しているほど、「わかっている」つもりの小学生の活動のテンポを生み、やる気を引き出す鍵となっています。

スタッフの一人として、小学生と楽しくそして気持ち良く心通わせることを目指しています。